IMF、中国の成長率予想を4.6%に上方修正 – ハイテク製造業と輸出がけん引

現地時間7月8日、国際通貨基金(IMF)は『世界経済見通し報告』の改定版を公表し、2026年の中国の成長率予想を0.2ポイント引き上げて4.6%とし、2027年予想も0.1ポイント引き上げて4.1%とした。世界全体の成長率が3.0%に下方修正される中、中国は主要経済国のなかで数少ない上方修正国となった。

報告書は、今年第1四半期の中国経済活動が予想を上回ったのは、公共インフラ投資の前倒し、ハイテク製造業の好調、輸出の伸びによるものと指摘。データによれば、1~5月のハイテク製造業は工業成長の約4割を、設備製造業は約6割をそれぞれ寄与した。3Dプリント機器、リチウムイオン電池、産業用ロボットの生産はそれぞれ前年比54.4%、40%、27.9%増加。貿易面でも、5月までの財貿易輸出入総額は前年比15.3%増加し、機械・電気製品の輸出が総輸出の6割超を占めた。

ただし、世界の石油価格上昇や不確実性の持続、構造的要因が依然として中国経済の重しとなるとのリスクも指摘されている。アナリストは、中国は新旧の成長エンジンの転換期にあるものの、5%前後の潜在成長率は主要国では依然として高い水準にあるとみている。