ホンダのメキシコ工場、ネクスペリア紛争で生産停止

ホンダ、メキシコ工場でネクスペリア社をめぐる紛争を受け生産停止

ホンダは10月29日、メキシコでの四輪車生産を停止すると発表した。現時点では生産再開の兆しは見えない。オランダに拠点を置く中国の半導体メーカー、ネクスペリア社をめぐるオランダと中国の紛争は、部品不足を引き起こしている。日本の自動車メーカーがこの問題の影響を具体的に受けるのは今回が初めてだ。

ホンダはメキシコで10月28日に生産を停止し、米国とカナダでは27日から生産調整を開始した。減産規模や期間は明らかにしていない。北米はホンダの世界売上高の40%を占めており、北米での生産停止が長期化すれば、業績の低下につながる可能性がある。

停止したのは、メキシコ中部にあるセラヤ工場で、ホンダの米国向け四輪車輸出の主要拠点となっている。年間生産能力は20万台で、主にSUV「HR-V」などを生産している。

ホンダは、ネクスペリア社製の汎用半導体を一部部品に使用しています。また、メキシコにある二輪車を生産していると報じられている工場は、現在も通常通り稼働しています。オランダ政府は、国家安全保障上の懸念を理由に中国企業のネクスペリア社を接収しました。中国政府は報復として、中国で製造されたネクスペリア社製品に対する輸出規制を課しました。