中国の自動車輸出台数は、今年上半期に3年連続で世界1位となった
日本自動車工業会が7月31日に発表したデータによると、2025年1~6月期の日本の自動車輸出台数は前年同期比1%増の204万台となった。一方、中国の同時期の輸出台数は前年同期比10%増の308万台となり、3年連続で世界1位となった。電気自動車(EV)など、競争力の高い新エネルギー車の輸出が急増した。
米国は4月に日本からの自動車輸出に25%の追加関税を課したが、国内の新車需要は堅調で、日本の乗用車輸出台数は前年同期比1%増の184万6703台となった。トラック輸出台数は前年同期比3%増の14万5803台となった。日本の1~6月期の対米自動車輸出台数は、2年ぶりに前年同期比で増加した。
一方、中国ではEVやプラグインハイブリッド車(PHV)といった新エネルギー車の輸出が増加した。中国汽車工業協会(CAMA)の発表によると、新エネルギー車は輸出の3割以上を占めている。電池材料などの基幹部品のサプライチェーンが成熟し、中国は競争力のある車種を世界展開する拠点となっている。
2025年通期の見通しを見ると、中国は世界最大の輸出国としての地位を維持する可能性が高い。日本の年間輸出台数は2008年(672万台)以降、500万台を下回っているが、中国の輸出台数はこの水準を大きく上回ると予想されている。