2025年までに6つのアフリカ諸国が経済大国に
スイスのIMDビジネススクールが6月17日(火)に発表した2025年版IMD世界競争力ランキングにおいて、アフリカの6カ国が世界で最も競争力のある経済圏にランクインしました。
このランキングは、経済パフォーマンス、政府の効率性、企業の効率性、インフラという4つの主要基準を用いて69カ国の経済圏を評価しています。ローザンヌに拠点を置くIMDは、競争力はGDP、生産性、雇用水準だけで判断できるものではないと指摘しています。政治、社会、文化といった側面を複雑に織り交ぜたマトリックスを通して評価する必要があるのです。さらに、経済競争力は生活の質と同義であり、政府は企業と同様に重要な役割を果たしていると付け加えています。
各国の総合スコアは0から100までの尺度で評価され、スコアの3分の2を占める統計データと、残りの3分の1を占める6,162人の企業幹部の認識を組み合わせます。統計データは、GDP成長率、輸出量、識字率、ビジネス環境、デジタルインフラ、財政など、170の指標を網羅しています。この経営幹部調査は、汚職、税制、熟練労働者の確保といった目に見えない要因についても洞察を加えています。
ケニアは48.3ポイントを獲得し、世界ランキングで56位となり、アフリカ経済の中で最も競争力の高い国となりました。特にビジネス効率性が高く、世界ランキングでは38位にランクインしました。
ボツワナは世界ランキングで4つ順位を下げて59位となりましたが、46.1ポイントでアフリカで2位となりました。天然資源に恵まれたこの国は、政府の効率性と財政規律において一貫して高い評価を得ています。
ガーナは世界ランキングで61位となり、南アフリカ(64位)、ナイジェリア(67位)、ナミビア(68位)がそれに続きます。
世界ランキングでは、スイス、シンガポール、香港、デンマーク、アラブ首長国連邦が競争力ランキングをリードしています。世界最大の経済大国である米国は13位、中国は16位です。