中国の価格上昇は2024年に15年ぶりの低水準に
中国国家統計局が1月9日に発表したデータによると、2024年の消費者物価指数(CPI)は前年比0.2%上昇した。物価動向を示す「食品・エネルギーを除くコア指数」は0.5%上昇し、2009年以来の低い伸びとなった。デフレ圧力が強まっている。
総合指数の上昇率は2023年と同じだった。不動産不況の長期化による需要減退が続いており、特に耐久消費財を中心に売上が縮小している。商品別では、自動車・二輪車が5.1%減少した。自動車業界では低価格競争が激化しており、2023年に比べて落ち込み幅が拡大した。
新築住宅を購入する際に買い替えることが多い家具や家電も1.6%減少した。住宅販売の低迷により価格は下落圧力にさらされる可能性が高く、2023年に比べて下落幅が拡大する見通しだ。スマートフォンなどの通信機器も1.7%減少した。
背景には、不安定な雇用により、家族の貯蓄意欲が高まったことが挙げられる。食品とエネルギーを除いた家計購買力を反映するとされるコア指数は、2009年にマイナス成長となり、2024年は2009年以降で最低となった。 2024年上半期は0.5%から1%超で推移するが、下半期には0~0.5%に減速する。
中国政府は2025年の経済運営指針の一つとして、内需拡大に重点を置くとしている。経済政策を担う国家発展改革委員会は、携帯電話やタブレット端末など新製品の購入に対する補助金を実施すると発表した。 6,000元以下の携帯電話は15%の補助金を受けることができる。
電子レンジや食器洗い機、炊飯器も補助対象になる。補助金制度の拡充で買い替えを促し、国内需要の回復を図る狙いがあるが、需要過剰を招くだけだとの見方もある。
