EU、トランプ大統領の自動車関税引き上げの脅威に再び対応
欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、現地時間5月5日、トランプ米大統領が米国に輸入されるEU車への関税を25%に引き上げると脅迫したことに対し、米国には一方的に関税を課す権利はなく、EUは「あらゆるシナリオ」に備えていると表明した。トランプ大統領は5月1日、EUが二国間貿易協定を遵守していないと非難し、現在の15%から25%への関税引き上げを提案した。欧州委員会は「あらゆる選択肢を留保」し、対抗措置を検討すると表明していた。
協定の履行状況と争点
現行協定:2025年7月に米国とEUの間で締結された協定では、米国がEU車に15%の関税を課すこと、そしてEUが米国への投資を6,000億ドル増額することを約束していることが規定されている。
承認の遅延:この合意は、米国によるグリーンランド要求と、トランプ大統領の関税政策を違法とする最高裁判所の判決により数ヶ月遅れ、欧州議会が承認したのは2026年3月になってからだった。EUは、政治的な動機があったと主張している。
ドイツ自動車メーカーに関して:欧州議会貿易委員会のベルント・ランゲ委員長は、トランプ大統領の関税脅しは「法的根拠がない」ものであり、ドイツ自動車メーカーに圧力をかけるためのものだと述べた。
手続き上の争点:EUは、合意を立法手続きに従って履行しており、進捗状況を米国に継続的に報告していると強調しているが、ホワイトハウスは関税の法的根拠を公表していない。
