新潟県で鳥インフルエンザ発生
農林水産省は4日、新潟県太内市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が遺伝子検査で確認されたと発表した。今シーズンの鳥インフルエンザ発生では本州で初めて、全国では3例目となる。農林水産省は同日、新潟県が3日に太内市の養鶏場から報告を受け、同日、当該養鶏場を現地調査し、鶏の簡易鳥インフルエンザ検査を実施した結果、陽性反応が出たと発表した。4日、遺伝子検査の結果、当該養鶏場の鶏が高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染していることが確認された。
新潟県の発表によると、今回の発生はH5亜型の鳥インフルエンザによるものであった。当局は、農場で飼育されている約63万羽の採卵鶏の殺処分、焼却、埋却を開始した。その他の予防措置として、農場の半径3キロメートルを「移動制限区域」、半径3~10キロメートルを「移転制限区域」に指定した。「移動制限区域」内の農場では、鳥インフルエンザの存在を確認するための迅速な検査が実施されている。また、感染が確認された農場の周囲には消毒ポイントが設置され、畜産関連車両の消毒も行われている。
例年翌春まで続く秋冬シーズンは、日本における鳥インフルエンザの流行期である。10月22日、北海道白尾町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、今シーズンの国内初確認となった。
