世界のM&A取引額は、7月から9月にかけて4年ぶりに1兆ドルを突破しました
世界のM&A市場は活況を呈しています。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、2025年7月から9月までのM&A取引額は、前年同期比39%増の1兆1,031億ドルに達しました。7月から9月までの期間で1兆ドルを超えるのは4年ぶりです。
米国経済の堅調な推移に加え、かつて不透明要因となっていたトランプ関税問題が沈静化し、企業のM&A戦略は保守的から積極的へと転換しています。
このM&Aブームを牽引しているのは米国で、取引額は前年同期比48%増と、欧州(34%増)、日本(38%増)を上回っています。米国企業は買収者として5,706億ドルの取引を完了し、これは4年ぶりの高水準となり、世界のM&A総額の半分を占めました。
金融情報サービスであるマージャーマーケットによると、今年これまでに世界で100億ドルを超える大型M&A取引が49件完了し、過去最高を記録しました。