欧州、アジア、米国の工場活動は2024年末までに減速

ドナルド・トランプ大統領の二期目による貿易リスクの高まりと中国の脆弱な回復を背景に新年への期待が弱まり、アジア、欧州、米国の工場活動は2024年を弱いまま終えた。

ユーロ圏の製造業の減速は先月深刻化し、域内の３大経済国であるドイツ、フランス、イタリアが依然として産業不況に陥っていることから、短期的には回復の兆しはほとんど見られなかった。

木曜日に発表されたアジア全域の12月の製造業購買担当者景気指数（PMI）では、台湾と東南アジアでは回復の兆しが見られたが、中国と韓国では工場活動が減速していることが示された。

米国では、活動が6か月連続で縮小し、製造業部門全体で平均以下の生産がまた1年続いた。

トランプ次期米大統領は、メキシコ、カナダ、中国の3大貿易相手国からの輸入に一層の障壁を設けることになる広範囲にわたる関税を課すと公約している。

中国の財新/S&P世界製造業PMIは12月、前月の51.5から50.5に若干低下し、アナリストの予想を下回り、製造活動のわずかな増加を示した。