全般台風情報、台風第8号

気象庁は23日午前9時、太平洋のマリアナ諸島付近で台風8号(ヒーゴス)が発生したと発表した。既に発生している非常に強い台風7号(メーカラー)と合わせ、日本列島周辺には2つの台風が存在する「ダブル台風」の状況となっており、週末にかけて広範囲に大荒れの天気をもたらす恐れが出ている

台風8号「ヒーゴス」の概要

気象庁の発表によると、台風8号は23日午前9時時点でマリアナ諸島に位置し、中心気圧は1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートル。名称「ヒーゴス(Higos)」はアメリカが提案したもので、チャモロ語で「いちじく」を意味する

台風8号は今後、やや発達しながら次第に進路を北よりに変え、27日頃には伊豆諸島や小笠原諸島に接近する見込み。気象庁の予報では、24日9時にマリアナ諸島に達し、26日9時には沖縄の南に達した後、温帯低気圧に変わり、28日9時には日本のはるか東に達する見込み。24日午前3時現在の実況では、台風8号はマリアナ諸島を時速25キロで西に進んでおり、中心気圧は1002ヘクトパスカルとなっている

台風7号「メーカラー」の脅威

一方、警戒が必要なのは猛烈な発達を遂げている台風7号だ。23日午前9時現在、中心気圧は925ヘクトパスカル、最大瞬間風速は70メートルに達し、「非常に強い」勢力でフィリピンの東をゆっくりと北西に進んでいる

最新の予報では、台風7号は強い勢力を保ったまま26日に沖縄本島近海へ進み、27日には九州の南に達した後、足早に北東へ進み28日には関東の東に達する予測となっている。週後半は沖縄で荒天の恐れがあり、西日本や東日本も影響に注意が必要だ。本州接近時まで暴風域を伴う予想で、停滞する梅雨前線に向かって台風周辺の非常に湿った空気が流れ込むことで活動が活発になる見込みだ

ダブル台風と梅雨前線で警戒レベルに

今週末の日本列島は、西から接近する台風7号と東海上を抜ける台風8号に挟まれるような危険な気圧配置となる。2つの台風の相互作用により、今後進路予想が複雑となる恐れがあり、今後の動向に厳重な警戒が必要だ

さらに本州付近には梅雨前線が停滞しているため、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むことで、台風が直撃しない地域でも「警報級の大雨」となる恐れがある。現在、日本の南岸まで下がっている梅雨前線は週末にかけて北上し本州付近に停滞する見込みで、26日夜までの雨量は九州から近畿の広い範囲で300ミリ前後に達し、局地的には500ミリ前後が予想される。これだけの雨が降った後に台風が近づくため、土砂災害や河川の増水、低地の浸水などの災害リスクが高まる見込みだ

今年は台風発生頻度が過去10年で最多

気象庁は23日、7~9月の天候見通しを発表した。フィリピンの東から太平洋中部で7、8月に積乱雲の発生が多く、エルニーニョ現象も発生していることから、台風が発生しやすくなるという。今年は既に台風の発生が多く、1~6月の発生頻度は過去10年間で最も多いペースとなっている。7、8月の平均気温は東日本や西日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本で平年並みか高くなる見込みだ

気象庁は台風8号の予報円が大きく進路が定まっていないとして、最新の情報をこまめに確認するよう呼びかけている。また、関東の沿岸などにもうねりが入り、波が高くなる恐れがあり、十分な注意が必要だ。大雨に対する備えは早めに済ませておくことが求められる

今後の台風情報とダブル台風の最新進路には厳重な警戒を続ける必要がある