日中対立の中、米国は沈黙を守る
日本の同盟国であるトランプ米大統領は、中国の対日抑止行動について沈黙を守っている。中国の探りを入れた行動を無視すれば、東アジア秩序の不安定化リスクが高まる可能性がある。
米国以外の同盟国を結束させるための日本の外交努力も試練に直面している。
12月6日に中国の戦闘機が自衛隊機のレーダーを照射した事件について、ホワイトハウスと国務省は12月7日、日経新聞のコメント要請に応じなかった。
米国は、台湾問題を端緒とする日中対立から意図的に距離を置いている。
米国高官の間では、グラス駐日大使が中国を批判したものの、大統領、副大統領、閣僚はいずれも公の場でコメントしていない。国務省副報道官のみが11月20日(元ツイッター)に声明を発表し、日本の防衛に対する米国のコミットメントに変化はないと述べた。
