中国企業の傘下となったiRobotは、新製品で日本市場の防衛に躍起になっている
アメリカのロボット掃除機メーカー、iRobotは2月19日、倒産後初めてとなる国内製品発表会を日本で行った。日本の住宅特性をターゲットに、従来モデルの約半分のサイズに小型化した新モデルを2月27日から順次発売する。中国企業に買収されたiRobotは、既に高いシェアを持つ日本市場を反撃の突破口とすべく、製品開発を加速させている。
iRobotは2025年12月に米国連邦破産法11条の適用を申請した。同社のロボット掃除機「ルンバ」を製造する中国企業Picea Groupの関連会社が、同社の全株式を取得した。
19日に発表された新製品「ルンバミニ」は、iRobotにとって日本市場を明確にターゲットとした初の製品となる。ロボットの幅と奥行きはともに24.5cmで、ベース面積は従来モデルの約半分に縮小されています。
記者会見で、アイロボットジャパンの山田武社長は、「2030年までに日本国内のロボット掃除機市場全体の20%を獲得するという目標の達成を目指します」と述べました。従来のロボット掃除機は収納スペースに制約がありましたが、新製品はよりコンパクトになり、ハンディ掃除機を設置していたスペースにも容易に設置できます。
アイロボットによると、小型化を実現しながらも、清掃能力は高価格帯製品と同等レベルを維持しているとのこと。価格は39,800円~49,800円(約1,783.39~2,231.48元)で、従来のエントリーモデルの価格帯とほぼ同等です。
「ミニ」モデルの開発は、iRobot社が杉川グループに買収される前から始まっていたとみられており、買収によって製品ポートフォリオの柔軟性が向上した。山田社長は「両社は共通の文化を持ち、日本市場を深く理解している」と述べた。
iRobot社は日本市場に大きな期待を寄せている。近年、中国企業の積極的な進出により、iRobot社の業績は世界的に悪化の一途を辿っている。しかし、日本では、ロボット掃除機のパイオニアとして確立したブランド力により、高い市場シェアを維持している。
英調査会社ユーロモニターのデータによると、iRobot社は2025年に日本のロボット掃除機市場におけるシェア62%を占めると予想されており、これは2位の中国企業Ecovacs Robotics社を約50ポイント上回る。しかし、本拠地である日本においても、iRobot社の市場シェアは過去2年間で約8ポイント低下している。
山田社長は、「中国企業の傘下で製品開発を加速させていく。競争が激化する中で、業界のスピードとトレンドに適応していく必要がある」と述べた。
多機能化が進むロボット掃除機市場において、製品開発のスピードは企業の生き残りを左右する重要な要素となっている。iRobotはこれまで、多機能化の面で中国企業との競争において不利な立場に置かれていた。例えば、部屋の構造や家具の配置を認識できる高性能LiDARセンサーの搭載や、モップ掛け機能付き製品の投入で遅れをとっていた。
iRobotはこれまで、新製品のリリース頻度を2~3年と、中国企業の半分以下だった。杉川グループによる買収後、iRobotは新製品のリリース頻度を半年に1回に引き上げる計画だ。日本市場での地位を維持できるかどうかは、グローバル事業の回復にとって重要な試金石となるだろう。
