円は1ドル=160円まで下落した

為替市場では円売りが根強く続いている。円は1ドル=160円の中間値まで下落し、4月末の日本政府による為替介入前の安値水準に近づいている。イラン情勢の緊迫化と米国の利上げ期待の高まりを背景に、ドル買いが強まっており、今回の円安は日本政府による追加介入の警戒線を試す動きと見られている。

三菱UFJ信託銀行外国為替部市場業務部長の酒井元成氏は、6月11日午前、円安が続く状況を注視しながら、「リスク回避によるドル買いと為替介入への市場の警戒感がせめぎ合う中、円高を支える要因は弱まっている」と述べた。

6月11日、円は一時1ドル=160.5円台まで下落し、4月30日に日本政府と日本銀行が為替介入を行う前の安値である1ドル=160.72円に迫った。この水準を突破すれば、円安値とドル高値は2024年7月以来の最高値を更新することになる。ドル高の主な要因は2つあり、1つ目は安全資産としての資金流入である。

10日、米中央軍はイラン国内の複数の標的への攻撃を発表した。イラン国営メディアは、イラン軍当局が対抗措置としてホルムズ海峡を完全に封鎖したと報じた。トランプ米大統領は停戦合意が間近だと一貫して主張しているものの、8日に米陸軍の攻撃ヘリコプターが墜落して以来、状況はさらに緊迫している。