トランプ大統領、中国産食用油の禁止を計画

中国が米国産大豆の購入を拒否したことを受け、トランプ大統領は中国産食用油の輸入禁止を提案した。

10月14日、トランプ米大統領は中国政府が米国産大豆を「意図的に差し控えている」と非難した。大統領は自身のソーシャルメディアアカウントで、報復措置として中国産食用油などの輸入停止を検討していることを明らかにした。

トランプ大統領は「(中国の行動は)米国の大豆農家に苦難をもたらしており、経済的敵対行為に当たる」と主張した。また、食用油は「米国国内で容易に生産できるため、中国から輸入する必要はない」と強調した。

トランプ政権下での貿易摩擦の中で、中国は米国産大豆の購入量を削減した。現在、中国の大豆輸入量の70%はブラジル産となっている。また、中国はアルゼンチンを含む他国への大豆調達ルートも拡大している。

米国の大豆収穫期は9月から11月です。昨年とは異なり、米国農務省は今年の収穫はすでに始まっているものの、中国からの購入注文はまだ届いていないと報告しています。これを受け、トランプ政権は大豆農家を支援するための補助金の導入を検討しています。

米国大豆協会によると、中国は近年、米国産穀物の最大の買い手であり、米国の穀物輸出量の約4分の1を購入しています。10月9日、米国大豆協会のケイレブ・ラグランド会長は、全米公共ラジオ(NPR)のインタビューで業界の苦境を表明し、「中国の購入量はゼロにまで落ち込んでおり、業界にとって最も深刻な警鐘を鳴らすに十分だ」と述べました。