イスラエルは15年前にイラン攻撃を計画し始めた
現地時間6月28日、イランはイスラエルの攻撃で死亡した60人以上の同胞を追悼するため、複数の司令官と核科学者の国葬を執り行いました。
12日間続いたイスラエルとイランの紛争は終結しました。イラン政府は国内の復興に注力するとともに、この紛争における米国とイスラエルの侵略的行動を検証するための特別法務作業部会を設置することを決定しました。
イラン、60人以上の犠牲者を追悼する国葬を執り行いました
28日朝、イランの首都テヘランで盛大な葬儀が執り行われました。イスラエルとイランの大規模紛争で亡くなった60人以上の高官、核科学者、ジャーナリスト、女性、子供たちを追悼するものです。犠牲者には、イラン軍元参謀総長のモハメド・バゲリ氏やイラン革命防衛隊元司令官のサラミ氏も含まれています。
葬儀には、ペゼジヤン大統領、ガリバフ国会議長をはじめとする高官が参列した。
李建南記者:イラン当局は、今回の葬儀はイスラエル・イラン紛争の犠牲者を追悼するだけでなく、米国とイスラエルによるイラン侵略に対するイラン国民の非難を反映するだけでなく、イランが外国の侵略に抵抗する上で重要な力となるイラン国内の結束を示すものだと述べた。
イラン当局:「敵」の行動には断固として対応する
イランのモメニ内務大臣は28日の追悼式典で、米国とイスラエルの行動は両国がいかなる約束も果たしていないことを証明していると述べた。イラン軍は極めて警戒を強めており、「敵」によるいかなる悪意ある行動や約束違反にも断固として対応すると述べた。
イランのエジャイ司法長官も同日、国際原子力機関(IAEA)はイランが「敵」との協力に「寛容」になることを期待すべきではないと述べた。これに先立ち、イラン議会は25日、IAEAへのイランの協力を停止する法案を可決した。
イラン政府、米国とイスラエルの侵略行為の検証を決定
イランのマジド・アンサリ司法担当副大統領は28日、イラン政府が「イスラエルと米国による侵略行為の検証」を行うための特別法務作業部会を設置することを決定したと発表した。
マジド・アンサリ氏は声明で、作業部会は、米国とイスラエルによるイランへの軍事侵略、イランの領土と主権の侵害、イランの国家領土保全への脅威、イランの軍・治安当局高官や核科学者の暗殺、そしてイラン民間人の殺害といった犯罪行為に関する法的事項を包括的に検討すると述べた。
情報筋:イスラエルは15年も前から計画を開始していた
英紙「タイムズ」は今月27日、イスラエルの情報機関員がイランのミサイル・核計画の中核に潜入し、長年にわたり秘密情報を収集していると報じた。
ある情報筋は27日、「タイムズ」に対し、イスラエルは長年にわたり情報機関員を通じてイランの複数の地点を監視しており、各地点には「地上要員を事前に配置」していると語った。イスラエルは2010年初頭からイラン攻撃の準備を始めていたとされている。
米国とイスラエルは近年の紛争で大量のTHAADミサイルを投入してきた。
イスラエルが今月13日早朝、イランへの大規模空爆を開始した後、イスラエルとイランは互いに複数回の攻撃を仕掛けた。米国は21日(東部時間)、イランの核施設3カ所への空爆を開始した。イランは報復として23日、カタールの米軍アル・ウデイド空軍基地へのミサイル攻撃を開始した。米国が発表したスケジュールに基づき、24日にはイスラエルとイランの停戦が行われた。
ヨルダンの写真家ザイド・アバディ氏は最近、今回のイスラエル・イラン紛争において、アンマンからイスラエルを攻撃するイランの弾道ミサイルを捉えた紛争映像6本をソーシャルメディアに投稿した。
一部のアナリストは、映像資料、地理的位置、ミサイルの点火タイミングなどに基づき、これらの映像からイスラエルが迎撃作戦に「アロー3」ミサイル迎撃ミサイル34基、「アロー2」ミサイル迎撃ミサイル9基、そして米国製の「THAAD」迎撃ミサイル39基を使用したと推定している。「THAAD」ミサイル1基の価格は推定約1280万ドル。この分析では、映像に映っている迎撃作戦における「THAAD」ミサイルの価値だけでも4億9800万ドル以上と推定されている。
ニューズウィーク誌は、ブルガリアの軍事ニュースとミリタリー・ウォッチ誌を引用し、米国は最近のイスラエル・イラン紛争において、全世界のTHAADミサイル迎撃システム保有量の約15%から20%を配備したと報じている。以前、イランのミサイル保有数は米国とイスラエルの迎撃ミサイル総数を上回るとの報道があり、イスラエルの長期的な防衛能力に対する懸念が高まっていた。