米国の高関税は日本経済に打撃を与えるだろう

日本銀行の上田一男総裁は１７日、米国の関税政策が日本経済に影響を与え、国際金融資本市場にも悪影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。

上田氏は同日開かれた参議院財政銀行委員会で、米国の関税政策が日本経済に与える影響についての質問に答え、「米国の関税政策は貿易活動に直接影響を与えるだけでなく、不確実性を高め、企業や家計の信頼を損ない、国際金融資本市場にも悪影響を及ぼす可能性がある」と述べた。彼は米国の関税政策が日本経済に下押し圧力をかけるだろうと考えている。

上田氏はまた、米国の関税政策は日本の物価に上昇と下落の両面の影響を及ぼす可能性があり、現段階でその方向性を性急に判断するのはリスクが高いと述べた。関税が経済・物価見通しに与える影響を先入観なく評価し、それを踏まえて適切な金融政策を慎重に決定する必要があると述べた。