経済外交は2025年にインドネシアの重要な外交政策となる

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インドネシアのスギオノ外相は、経済外交を同国の対外関与戦略の最重要課題に位置付けている。

杉野外相は外務大臣として初の年次演説で、世界は複数の相互に関連した危機に直面しており、中東から欧州、アフリカから南北アメリカ、カリブ海諸国に至るまで、紛争や緊張の影響を受けていない地域はないと述べた。

同氏は、アジアでは地政学的競争と地域的緊張が激化しており、気候危機や食糧、エネルギー、水の安全保障問題など、いくつかの差し迫った世界的課題が世界の脆弱性を悪化させ、人々の生活を脅かし、世界の平和と発展の秩序に影響を及ぼす可能性があると指摘した。

同氏は、急速に発展する技術、特に人工知能の潜在的影響について特に懸念を示し、人工知能は利便性をもたらす一方で世界の安定に潜在的な脅威をもたらす両刃の剣であると述べた。

杉野氏は、国際法や国連憲章の軽視が進み、現代の課題やほとんどの国のニーズに対応できない時代遅れの世界経済構造が存在しているとして、世界的な連帯と協力が損なわれていると強調した。

このような状況において、インドネシアの経済外交は、国家主権の強化、食料とエネルギーの回復力の向上、グリーンエネルギーへの移行の加速、デジタル経済とクリエイティブ経済の促進など、プラボウォ・スビアント大統領の主要目標を具体的に達成することに重点を置くことになる。

同氏は、持続可能な経済発展と成長がインドネシア外交の基本的な柱であり、インドネシアは経済外交の取り組みを強化し、創造的な外交戦略を通じてより包括的かつ公平な世界経済構造を提唱していくと強調した。