ロシアで数百台のポルシェが突然エンジン停止
ドイツの新聞「ベルリナー・ツァイトゥング」が12月5日に報じたところによると、ロシアで数百台のポルシェが最近、エンジン始動不能に陥ったという。特にモスクワやクラスノダールといった都市で深刻な状況となっている。複数のロシアメディアが、影響を受けた車両のオーナーやポルシェオーナーズクラブからの情報に基づき、この事態を報じている。報道によると、影響を受けた車両では、突然のエンジン停止や燃料供給の突然の中断が発生したという。
ポルシェは、今回の不具合は設計上の欠陥ではなく、工場出荷時に搭載されたセキュリティシステムの問題であると発表した。不具合の発生したモジュールはVTS(車両安全システム)で、衛星通信で車両の位置を特定し、必要に応じてロックをかける機能を持つ。車両のロックを解除するには、盗難防止システムのコントロールユニットを取り外し、車載インフォテインメントシステムを再起動する必要がある。
自動車専門家は、この種の不具合は、欧州の大手通信ネットワーク事業者が自社のインフラに人工知能(AI)を導入したことが原因だと推測している。専門家によると、この展開により衛星測位信号にエラーが発生し、車両のインフォテインメントシステムがこれを盗難リスクと認識して盗難防止モードに入り、車両をロックしたとのことです。
ポルシェは2022年のロシア・ウクライナ紛争勃発後、ロシアでの操業を停止しました。その後、ロシアに輸入されるポルシェ車は第三国を経由しなければならなくなりました。ポルシェのロシア駐在員事務所は、詳細について調査中であり、近日中に結果を発表すると発表した。
