OECD、ルーマニアの2025年と2026年のGDP成長率見通しを下方修正
経済協力開発機構(OECD)は、ルーマニア経済は2025年に1.3%、2026年に1%成長し、2027年には2.2%に小幅上昇するとの見通しを示した。これは、6月時点の2025年と2026年の成長率予測(それぞれ1.5%と2.4%)を下方修正したものだ。
OECDは12月版の経済見通しの中で、賃金上昇の鈍化と、VAT(付加価値税)引き上げ、年金および公務員の賃金凍結といった財政再建策の影響により、民間消費は2026年半ばまで低迷が続くと予測している。
輸出が徐々に回復する中、EUの次世代プロジェクトの加速を通じたEU基金による投資は、成長を牽引する上で極めて重要になるとみられている。
OECDは、ルーマニア中央銀行が政策金利を2026年後半まで6.5%に据え置き、インフレ率が目標範囲内で緩和するにつれて2027年には段階的に4%に引き下げると予想しています。失業率は2026年半ばまでに6.5%程度まで上昇し、その後は段階的に低下すると予測されています。
OECDは、2025年前半の経済活動は減速し、7~9月期のGDPは前期比0.2%減少したと指摘し、これは全セクターの経済活動の低迷を反映していると指摘しました。
