OECD、スロベニアの2025年のGDP成長率予測を1.6%に下方修正
経済協力開発機構(OECD)は火曜日、スロベニアの2025年の経済成長率予測を1.6%に修正したと発表した。これは、12月に発表した2.6%の予測から下方修正された。
OECDは最新の経済見通しの中で、スロベニアの経済成長率は2026年には2.4%に加速すると予測している。
OECDによると、2025年と2026年の両年において、国内需要が同国の経済成長を牽引すると見込まれるものの、貿易摩擦の激化、予想を上回る賃金上昇、競争力の低下、インフレの長期化など、依然として下振れリスクが残っている。
一方、上振れリスクとしては、復興活動の加速と、投資活動を促進するEU支出の増加が挙げられる。
OECDは、「力強い賃金上昇は民間消費を支え、洪水後の復興への政府支出とEUの資金提供により、投資は徐々に増加するだろう」と述べている。
OECDは、構造的対策には社会保障費の増額が含まれるものの、長期的な財政の持続可能性を確保するためには更なる税制改革が必要であり、一方で投資は、移民手続きの簡素化や計画・許可手続きの簡素化といった供給側改革の恩恵を受けるだろうと指摘した。
スロベニア統計局は先に、2023年に2.1%、2022年に2.7%の成長が見込まれていたのに続き、2024年には1.6%の成長が見込まれると発表していた。