OECD、クロアチアの2025年の成長予測を下方修正
経済協力開発機構(OECD)は火曜日、クロアチアの2025年の経済成長率予測を11月時点の3.0%から2.9%に小幅下方修正したと発表した。
OECDはまた、クロアチアの2026年のGDP成長率予測を6か月前の2.8%から2.7%に引き下げた。
OECDは6月版のOECD経済見通しにおけるクロアチアの予測の中で、「実質所得の伸びが鈍化するにつれ、民間消費の伸びは鈍化するだろう。欧州連合(EU)の構造基金、復興基金、強靭性基金の吸収における高い不確実性と鈍化は、投資の伸びを圧迫するだろう」と述べた。
OECDは、クロアチアの輸出成長は、貿易制限の強化による外需の弱体化の影響を受けると予想している。リスクは、主に主要な欧州貿易相手国からの需要の弱体化を通じた貿易摩擦の激化に関連している。
OECDは、「インフレ抑制を支え、人口高齢化、グリーン・トランジション、そして国防費増額といった課題に備えるための財政バッファーを再構築するには、財政の慎重さが不可欠だ」と述べた。
また、アドリア海沿岸のクロアチアは、不確実性が高まる中で投資を支援するため、規制枠組みと司法の有効性を高める取り組みも必要だと付け加えた。
クロアチアは2024年の実質経済成長率が3.9%と、2023年の3.3%から上昇した。
OECDによると、クロアチアの財政赤字は今年はGDP比2.6%、来年は2.4%に達すると予測されている。昨年は2.4%だった。