英国とインド、自由貿易協定で合意

英国とインド両政府は5月6日、自由貿易協定(FTA)の締結で合意したと発表した。両者の交渉は2022年に始まった。英国、インドともに「トランプ関税」が自由貿易の停滞につながることを懸念しており、合意に向けて交渉は急速に加速している。

スターマー英首相は合意を歓迎し、「急速に経済成長しているインドとの協定締結は、英国民と企業に利益をもたらすだろう」と述べた。インドのモディ首相はX(元ツイッター)に「両国間の貿易、投資、経済成長、雇用創出、イノベーションが促進される」と投稿した。

英国ビジネス貿易省は、英国からインドに輸出される商品の関税の90%が削減されると発表した。段階的に関税ゼロを実現する分野も多数あります。ウイスキーとジンの関税は150%から75%に半減し、中長期的には40%に引き下げられる。 100%を超える自動車の関税は10%に引き下げられる。

インドから英国への輸出品を見ると、衣類、履物、冷凍エビなどの製品に関税が課せられることになる。

英国の推計によれば、2040年までに英国とインド間の貿易は255億ポンド増加し、英国のGDPは48億ポンド増加することになる。

2020年に欧州連合(EU)を離脱する予定の英国にとって、英印自由貿易協定は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)加盟後の重要な新たな貿易政策措置となる。インドは自動車やスマートフォンなど国内製造業を育成し、輸出を拡大する成長戦略を掲げている。

2022年1月以降、10回以上の協議が行われてきたものの、進展は遅く、2024年には双方の総選挙により交渉は中断された。 2025年2月、米国でトランプ政権が発足した後、英国のジョナサン・レイノルズビジネス貿易大臣とインドのゴヤル商工大臣は、交渉再開から3か月も経たないうちに合意に達した。