中国発日本行きの航空便、1月に48%減

1月の中国発日本行きの旅客便数は、当初発表された運航計画と比較して48%減少しました。当初運航予定だった国内20空港のうち、10空港で中国発の便がゼロとなり、関西国際空港では62%の減少となりました。春節(旧正月)の連休を含む2月に入っても、航空便の回復の見通しは立たず、経済への影響は地方観光や日本国内にも波及しています。

英国の航空調査会社Ciriumのデータによると、中国政府が国民に日本への渡航自粛を要請した2025年11月14日と2026年1月5日を比較したところ、中国本土(香港とマカオを除く)発日本行きの航空便は5,747便から3,010便に減少しました。

仙台、茨城、新潟、富山、小松、神戸、岡山、佐賀、長崎、鹿児島の各空港では、中国発着便はゼロでした。最も大幅な減便となったのは関西国際空港で、2,355便から888便となりました。関西国際空港と路線を持つ中国の空港は29空港から14空港に減少しました。四川航空は関西国際空港への全便を欠航とし、青島航空と厦門航空は8割以上の便を運休しました。

一方、首都圏の成田空港は1,185便から778便(34%減)、羽田空港は991便から957便(3%減)と、いずれも減少しました。関西国際空港と比較すると、首都圏の空港の減少率は低かったです。

2025年11月27日現在、翌年12月の運航ダイヤに基づき、全国で904便が欠航となっていますが、欠航となった空港はありません。欠航便数は3倍以上に増加し、その影響は冬ダイヤが続く3月末まで続くと予想されています。

国土交通省が実施した2024年度の調査によると、中国発着便がゼロの空港では、外国人旅行者が「観光・レジャー」目的で空港を利用する割合が平均88%に達しました。一方、成田空港は66%、羽田空港は62%と、大きな差があります。

一部のアナリストは、「U/Lルール」も影響していると指摘しています。このルールは、実際の離着陸回数が既存の発着枠の80%を下回る場合、航空会社は翌年の同時期の優先発着枠を失うというものです。羽田空港や成田空港のような混雑した空港では、航空会社は減便が将来の運航再開にリスクをもたらすと判断する可能性があります。

関西学院大の松本英明教授(航空輸送学)は「日本への渡航自粛要請の影響を受けるビジネス客をどれだけ確保できるかは、減便の規模に直結する」と指摘する。