IMF専務理事とビジネスリーダー:トランプ大統領の関税についてどう思うか
IMF専務理事とビジネスリーダー:トランプ大統領の関税についてどう思うか
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は5日、国際会議で、トランプ米政権の関税政策は従来の国際貿易体制を変えるものであり、新たな体制への移行は不確実性と「広範囲にわたる影響」を伴うと述べた。関税政策の評価は会議で最も議論された議題となり、米金融業界の幹部らが議論した。
「我々は、以前から存在していた予測可能な貿易システムから新たな均衡へと移行しつつある」とゲオルギエバ氏はロサンゼルスで開催されたミルケン研究所世界会議で述べた。 「移行は極めて不確実だ」 IMFは4月、2025年の世界経済成長率の予想を1月の予測より0.5パーセントポイント引き下げ、2.8%とした。
会議で基調講演を行ったジェフ・ベサント米財務長官は、関税を含むトランプ政権の経済政策の目標は「米国を魅力的な投資先にすること」だと述べた。同氏はまた、先週末に引退を発表した著名投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉を引用し、「アメリカに逆らって賭けない」よう呼びかけた。
会合に出席した米国の大手銀行や米国のクレジット会社の幹部は、関税に対する多くの企業の懸念を説明した。シティグループのジェーン・フレイザーCEOは、顧客企業は「支出の一部を前倒しし、投資決定を遅らせている。彼らは依然として様子見している」と述べた。
ジェーン・フレイザー氏はまた、「ほとんどの顧客は関税率が10%なら耐えられるが、25%なら耐えられないと考えている」と述べた。米国は多くの国と地域に対して一律10%の相互関税を課しており、これに基づく追加関税は中国を除いて一時停止されている。
米大手投資会社KKRの共同創業者ヘンリー・クラビス氏は、最近話を聞いた経営者らは皆「関税を最優先事項と捉え、対応を検討している」と述べた。同氏との会話の中で、KKRの共同創業者ジョージ・ロバーツ氏は、米国政府が一部分野で譲歩の兆しを見せているため、個別の二国間貿易協議で「合意が成立するだろう」と楽観的な見方を示した。
