日本のCPIは1月に3.2%上昇し、3か月連続で上昇幅が拡大した
総務省が2月21日に発表した1月の消費者物価指数(CPI、2020年を100とする)は、変動の大きい生鮮食品を除いた総合指数が109.8となり、前年同月比3.2%上昇した。消費者物価指数(CPI)上昇率は3カ月連続で拡大した。生活に密着した生鮮食品などを含む総合指数は4.0%上昇し、1年ぶりに4%を超えた。
QUICKが事前にまとめた市場予測の中央値は、生鮮食品を除く総合指数が3.1%上昇するというものだった。
購入頻度が高い生鮮食品は21.9%上昇し、2004年11月以来の高水準となった。生鮮野菜の価格は36.0%上昇した。生育が悪く出荷量が減ったキャベツは約3倍、白菜は約2倍に上昇した。昨年の猛暑の影響で生産量が減った柑橘類の価格は37.0%上昇した。
生鮮食品を除くその他食品は5.1%上昇した。 2024年夏以降大幅に値上がりしている米は、2025年1月に70.9%上昇し、比較可能なデータが利用可能な1971年1月以来最大の増加となった。日本国内の豚肉価格は6.6%上昇した。
原材料価格や人件費の上昇の影響で、外食価格は3.1%上昇した。米価上昇を背景に、外食産業における寿司とおにぎりの価格はそれぞれ4.5%、9.2%上昇した。主要生産国ブラジルの天候不順によりコーヒー豆の出荷量が減少し、価格が23.7%上昇した。