村田製作所、インドに工場を建設へ

日本の村田製作所は2月17日、自動車や通信機器などに使われる主要電子部品である積層セラミックコンデンサ(MLCC)の新工場をインドに建設すると発表した。同社がインドに製造拠点を設立するのは今回が初めて。村田製作所はこのほど、インド南部タミル・ナドゥ州の工業団地に延べ面積3,500平方メートルの建物を賃借した。新工場は2026年度に生産を開始する予定で、専用設備の導入などに約10億円を投じる。

積層セラミックコンデンサは、電子機器内の電流を制御するために使用されます。小さい部品は一辺が1mm未満で、スマートフォンには数千個の積層セラミックコンデンサが搭載されています。新工場は、電子機器などに大量の積層セラミックコンデンサを搭載しやすくするため、積層セラミックコンデンサを専用テープ上に1個ずつ並べて配置する「テーピング」工程を担う。

インドでは自動車やスマートフォンなどの製品の生産が拡大している。村田製作所は、日本と東南アジアのテープ型積層セラミックコンデンサをインド市場に供給しています。将来的にはインドでの積層セラミックコンデンサの現地生産も検討している。