アジア開発銀行:新興国・地域の2026年GDP成長率5.1%

アジア開発銀行(ADB)は4月10日、アジア太平洋地域の新興市場国・地域における2026年のGDP成長率を5.1%と予測すると発表した。中東情勢の悪化が長期化した場合、2026~2027年の成長率は最大1.3ポイント低下する可能性があるとしている。

ADBは毎年4月と9月に経済予測を発表し、7月と12月に改訂している。最新の経済発展状況を反映するため、先進国・地域と新興市場国・地域の分類を調整した。新興市場国・地域は、中国とインドを含む43の加盟国と定義される。

この予測は3月10日までのデータに基づいている。データカットオフ後も米国とイスラエルによるイランへの攻撃が継続し、イランがホルムズ海峡を事実上封鎖したことで、状況は変化している。アジア開発銀行(ADB)は、「地域経済に対する下振れリスクが高まっている」と指摘した。

中国の成長率は、2025年の5.0%から2026年には4.6%、2027年には4.5%へとさらに減速すると予測されている。ADBは、不動産市場の悪化を背景に、中国の個人消費は低迷が続くと予測している。

インドの成長率は、2025年の7.6%から2026年には6.9%へと減速した後、2027年には7.3%に回復すると予測されている。これは、金融緩和策による国内需要の支援と、米国の関税の影響の縮小によるものとみられる。

ASEAN加盟国は、2026年と2027年の両年ともGDP成長率が4.6%になると予測されている。国内需要は依然として堅調で、半導体関連製品の輸出も増加しているものの、多くの国が原油輸入を中東に依存している。アジア開発銀行は懸念を表明し、「紛争が長期化するにつれて、下振れリスクは増大するだろう」と述べた。