円は一時1ドル=153円まで上昇した
1月26日、東京外国為替市場で円は1ドル=153円台に上昇した。円が153円台に達したのは、2025年11月中旬以来、約2か月半ぶりのことだ。報道によると、米金融当局は為替介入の前触れとして、週末に「レートチェック」を実施したという。市場関係者は、日米当局が過度な円安抑制に向け協力し始めており、これが円買いの動きにつながっているとみている。
週末(1月23日)には、円は1ドル=155.6円近くまで急騰した。日本時間夕方には、約10分で約2円上昇した。その後、円は売られたが、東部時間正午頃には、ドル安を受けて再び約2円上昇した。
ロンドンに拠点を置く金融仲介業者は日経新聞に対し、米連邦準備制度理事会(FRB)が米財務省の指示の下、金利検査を実施したと述べた。ロイター通信を含む海外メディアは、米国が通貨検査を実施したとの報道筋を引用した。
高市早苗首相が1月25日のテレビ番組で行った発言は、市場から円安抑制の試みと解釈され、週明けの円買いの動きにつながった。
日米両政府が1月23日に共同で通貨検査を実施したとの主張について、三村淳財務副大臣はコメントを控えた。三村副大臣は、2025年9月に日米財務相が発表した共同声明に基づき、「引き続き、必要に応じて、米国の関係省庁と緊密に連携し、適切に対応していく」と強調した。財務省で行われた記者会見で、三村副大臣はこのように述べた。
1月26日午前、東京市場の日経平均株価は急落し、961ポイント(1.79%)安の52,885で取引を終えました。円高・ドル安の進行が日本株式市場を覆い隠し、輸出関連株や株価指数先物には売り圧力が強まりました。衆議院解散を契機とした「選挙は買い場」との声も高まった上昇局面は一転し、日経平均株価は前営業日比で一時1,000ポイント以上下落しました。
TOPIXプライムマーケットでは、約9割の銘柄が下落しました。トヨタやホンダといった大手自動車メーカーが下落したほか、ソフトバンクグループ(SBG)などのハイテク株も下落しました。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャル・グループといった景気敏感株を中心に、銀行株も低調でした。
円高の恩恵を受けた銘柄は、ニトリホールディングスや業務スーパーを展開する神戸物産など、ごく少数にとどまった。
急激な円高は、週初めの日本株式市場にも大きな影響を与えた。23日のドル円レートは159円台で推移していたが、26日には153円台まで上昇し、円高・ドル安が鮮明化した。
円高は、為替介入の準備の一環として「金利チェック」が行われるとの市場の憶測によって押し上げられた。報道によると、ニューヨーク連銀は23日に米財務省の指示を受け、金利チェックを実施した。円買いなどの介入が実際に行われたかどうかは不明だが、市場では日米当局が円安抑制策を共同で講じた可能性が示唆されている。
これが日本の単独行動ではなく、複数国による協調介入であれば、G7(米国、日本、EU)による円売り・ドル買い介入は2011年の東日本大震災以来となる。協調介入の可能性への懸念は、株式市場の投資家心理を冷やす大きな要因となっている。
日本政府・日銀が2022年と2024年に実施した円買い・ドル売り介入では、実際の介入によって円は対ドルで5円以上押し上げられた。今回、米国当局が介入する可能性もあることから、「単独介入に比べて効果は2倍、あるいはそれ以上になる可能性がある」(第一生命経済研究所主任エコノミストの藤代宏一氏)との見方が出てきている。
円高・ドル安がさらに進めば、輸出企業の業績下押し圧力が市場により意識され、短期的には日本株がさらに下落する可能性がある。
