2025年までに4000万人以上の観光客が日本を訪れるでしょう
日本を訪れる外国人旅行者数は、2025年までに4,000万人を超えると予測されています。
日本を訪れる外国人旅行者(インバウンド観光客)は、2025年までに4,000万人を超えると見込まれています。彼らの消費額は、日本の国内家計消費の約3%を占めると予想されており、人口減少を背景に、観光・宿泊産業は重要な成長分野となっています。しかしながら、観光客の集中による一部地域の混雑は深刻化しています。日中関係の緊張の影響を受けた中国人観光客の減少も、観光・宿泊産業の将来に不透明感を与えています。
1月20日、金子康行国土交通大臣は、2025年の訪日外国人旅行者数が4,270万人に達すると予測する発表を行いました。これは、2024年の過去最高記録である3,687万1,000人を上回り、過去最高を更新する見込みです。
日本政府による外国人観光客誘致への積極的な取り組みは、2003年の小泉純一郎政権下で始まりました。2012年に発足した第2次安倍晋三政権でも、外国人観光客誘致は成長戦略の一つに位置付けられました。日本を訪れる外国人観光客は、2013年に1,000万人を超え、2016年に約2,000万人、2018年に約3,000万人に達し、高い成長率を維持しました。2020年以降は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で観光客数は急激に減少しましたが、2023年以降は急速に回復しました。
国や地域別に見ると状況は異なり、2013年から2018年にかけては、中国本土、韓国、台湾、香港で大幅な増加が見られました。2018年以降は、欧州、北米、オーストラリアで大幅な増加が見られました。
遠方からの観光客は滞在期間が長く、複数の地域を訪れる傾向があるため、日本政府や産業界は欧米からの観光客誘致に積極的に取り組んでいます。円安の進行も相まって、最終的に4,000万人を超える観光客数を達成することに繋がりました。
消費面では、訪日外国人観光客の存在感も高まっています。2025年1-9月の消費額は既に6兆9,230億円と発表されており、このペースで推移すると年間総消費額は9兆円を超えることになります。内閣府のデータによると、名目家計消費額は現在年間約350兆円で、そのうち訪日観光は約3%を占めています。
訪日観光は輸出品目の中で自動車に次ぐ規模を誇り、日本にとって重要な外貨獲得源となっています。
観光庁の統計によると、2025年10月時点で日本に滞在する外国人旅行者の33.8%が三大都市圏以外に住んでいると報告されており、2023年10月の28.2%から増加しています。日本では人口減少が続いており、特に地方ではその傾向が顕著ですが、観光・宿泊は成長が見込める数少ない産業の一つとなっています。
しかし、日本の観光産業の将来は不透明です。政府は2030年までに観光客数6,000万人、消費額15兆円という目標を掲げていますが、高市早苗首相が引き起こした日中対立の影響で、中国本土と香港からの観光客が減少しています。JTBは、2026年の訪日観光客数が2025年比2.8%減の4,140万人になると予測しています。購買力の高い観光客を誘致できれば、たとえ訪日客数が少なくても大きな経済効果を生み出すことができます。日本政府は2030年までに観光客一人当たりの消費額を25万円にするという目標を掲げていますが、2025年7月から9月までの観光客一人当たりの平均消費額はわずか22万円にとどまり、目標達成には程遠い状況です。
京都や鎌倉といった有名観光地では、オーバーツーリズム(観光公害)が深刻化しています。これらの問題への対策は、日本政府が目標とする観光客数6,000万人の達成に不可欠です。
