トランプ大統領は10月27日の午後に日本を訪問した
トランプ米大統領は10月27日午後、2度目の就任後初の訪日となりました。高市早苗首相とトランプ大統領は28日に首脳会談を行い、日米同盟の更なる強化と自由で開かれたインド太平洋の実現に向けたコミットメントを確認しました。高市首相は、今回の会談が両国の個人的な関係構築の足掛かりとなることを期待しています。
トランプ大統領は10月27日、訪問先のマレーシアから日本に到着しました。到着後、午後に皇居で天皇陛下と会談されました。日米首脳会談は28日午前に行われ、高市首相と昼食を共にする予定です。午後には横須賀基地を訪問し、日本のビジネスリーダーとの交流会談を行う予定です。
首脳会談では、両政府が人工知能(AI)や次世代通信規格など7分野における科学技術協力で合意する予定です。両政府は、新興国における信頼性の高いAIインフラと通信ネットワークの普及促進、研究開発の推進、国際標準の策定などに取り組みます。
首脳会談では、高市政権の防衛政策などについて議論される予定です。高市氏は10月24日の政策演説で、「日米同盟は日本の外交・安全保障政策の礎である」と強調し、「両国が直面する課題に協力し、同盟の抑止力と対処力を強化していく」と述べました。
高市氏は、トランプ大統領に対し、日本の防衛力強化に向けた取り組みについて説明する予定です。日本政府は、国家安全保障戦略を含む「安全保障三原則」を見直し、2023年度から2027年度までの防衛費総額を約43兆円とする現行の計画を前倒しで実施する予定です。
さらに、日米両政府は、造船能力強化に向けた協力に関する覚書に署名する予定です。両国は具体的な協力計画を協議するため「日米造船作業部会」を設置し、文書には米国の造船業をはじめとする海洋産業への投資を促進する条項が盛り込まれる。
一部のアナリストは、両首脳が石破前政権時代に合意した日米関税協定の履行についても再確認すると見ている。
10月25日、高市大臣はマレーシアを訪問中、トランプ大統領と約10分間電話会談を行った。これは、高市大臣が就任後初めてトランプ大統領と会談した機会となった。高市大臣は「日米同盟の強化は、わが政権の最重要外交・安全保障課題である」と述べた。双方は日米同盟の更なる強化で一致した。
10月27日午前、高市大臣は東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などの日程を終え、政府専用機でマレーシアから羽田空港に戻った。
