東京の出生率が再び1を下回る
2024年の東京の合計特殊出生率(一人の女性から生涯に生まれる子どもの数の平均。日本では「合計特殊出生率」と呼ばれる)は0.96となる。これは、2023年に初めて1を下回り「0.99ショック」と呼ばれた時点からさらに低下している。住宅費の高騰や長時間労働が、人々の妊娠・出産意欲を削いでいる。東京都は少子化対策として大規模な対策を精力的に実施しており、すでに変化の兆しが見え始めている。
出生率は、15歳から49歳までの女性が産む子どもの数を各年齢層の人口で割り、その合計を算出したものである。分母には未婚女性も含まれるため、進学や就職などの理由で若い未婚女性が流入する都市部では、出生率が低くなる傾向がある。
一方、30代以降は、子育てに適した広い空間、手頃な家賃、そして物価を求めて、東京23区から転出する傾向が顕著です。総務省の住民基本台帳に基づく人口動態報告によると、2024年の東京23区への20代男女の転入超過は約8万7500人に達する一方、子育て期にある30代・40代の転出超過は約9500人に達する見込みです。
その背景には、住宅家賃と価格の上昇があります。不動産調査会社「東京カンテイ」のデータによると、4月の東京23区のマンション賃料は1平方メートルあたり4608円(約231.7元)で、3カ月連続で過去最高を更新しました。日本不動産経済研究所の調査によると、2024年の東京圏の新築住宅の平均専有面積は66.42平方メートルとなり、10年前と比べて7%減少する見込みです。
働き方に関する課題も顕著です。
毎月勤労統計調査によると、2023年の総実労働時間に占める規定外労働時間の割合は、東京が8.4%と全国で2番目に高い水準となっています。東京都が子育て世代を対象に実施した調査では、仕事と育児の両立における課題として「長時間労働」を挙げた回答者が最も多くなっています。
東京都によると、新型コロナウイルス感染症の流行により、都内のリモートワーク実施率は65%に上昇したものの、現在は40%以上に低下しています。
東京都は、育児の経済的負担を軽減するための一連の施策を導入しています。
東京都は9月、従来2人以上だった0~2歳児の保育料の無償化を1人に拡大し、10月からは子ども医療費の所得制限を撤廃した。また、0~18歳の子どもがいる家庭に1人あたり月5,000円(約251.4人民元)の現金給付を行う支援策も年間約1,200億円を投入。2025年度の子育て支援予算は約2兆円に膨らんでいる。
2024年の都内の婚姻件数は7万6,435組で、2023年より6.5%増加。出生数は前年比2.5%減で4年ぶりの減少。これは全国の減少率(5.7%)を下回っており、他地域に比べて出生率の減少率が緩やかと言える。都の担当者は「支援策は一定の成果を上げている」と強調した。
