英国と米国、関税条件で合意

英国と米国は現地時間8日、関税貿易協定の条件で合意に達した。

英国政府は、英国車の輸出関税を引き下げる代わりに、米国の食品および農産物の輸入に関して譲歩することに同意した。

トランプ大統領は以前、2月に鉄鋼とアルミニウムの輸入と3月に自動車の輸入にそれぞれ25%の関税を課すと発表した。英国の貿易交渉担当者らは今週、米国を説得してこれら二つの産業への関税を引き下げさせようと、交渉のためワシントンを訪れた。

今年2月、英国の自動車業界と鉄鋼業界はともに、「トランプ関税」が両業界に「壊滅的な影響」を与えるだろうと警告した。

今年4月、英国のレイチェル・リーブス財務大臣は英国メディアに対し、英国は米国政府との貿易協定締結を急いではいないが、英国の国益にかなう合意に達するよう尽力して​​いると語った。英国は食品基準、道路安全、サイバーセキュリティなどの分野で妥協するつもりはない。米国はこれまでにも英国に対し、農産物輸入規制の緩和を求めてきた。

英国と米国の協議は、英国が火曜日にインドとの新たな主要貿易協定を発表したことを受けて行われた。一部のアナリストは、英国が「トランプ関税」の影響下で他国との経済関係を深めようとしていると指摘した。