東レ、ポリエステル繊維原料TPAの生産を中止
東レは最近、ポリエステル繊維の原料であるテレフタル酸(TPA)の生産を2026年までに日本で中止すると発表した。東レは中国企業の設備増強による収益悪化への対応と、資本効率を高める全社的な構造改革の一環として、外部調達に転じる。東レの撤退により、TPAは日本で生産されなくなる。
東レは現在、ポリエステル糸やフィルムなど自社製品を中心にTPAを日本国内でのみ生産している。愛知県の東海工場には年間16万5千トンの生産能力があるが、2026年度に生産を停止する。
また、生産設備の老朽化も課題となり、設備の維持・更新にかかるコストと外部調達にかかるコストのバランスを考慮し、外部調達に切り替えることを決定しました。海外製品に関しては品質上の問題はないと報告されています。
国内では三井化学がTPAの一種である高純度テレフタル酸(PTA)を生産していた山口県の工場を2023年に閉鎖し、国内生産を停止した。三井化学はタイの子会社で生産を続け、輸入して日本で販売している。