AI需要に支えられ、2025年の日本の機械受注額は6.6%増の見込み
内閣府が発表した統計によると、2025年の機械受注額は、民間需要(造船・電力を除く)が牽引し、19年ぶりの高水準となる11兆2,101億円に達する見込みです。AI需要を背景にした電子機器の受注や、原子燃料製造装置の大型プロジェクトが、この伸びを支えています。未納分も過去最高を記録しています。
民間需要(造船・電力を除く)は、2025年に前年比6.6%増と、2年連続で前年を上回ると予測されています。業種別では、製造業と非製造業(造船・電力を除く)がともに6.8%増加しています。
製造業では、半導体関連機械の旺盛な需要が電子機器の受注を押し上げています。非製造業では、運輸・郵便業が成長に貢献しており、鉄道車両分野では大型案件が浮上しています。
日本の基幹産業である自動車・同部品の受注は前年比で減少しました。これは、トランプ政権による米国への関税引き上げの影響によるものとの見方もあります。
回復基調は現在、強まっています。大型案件の影響も受けつつも、民間需要(海運・電力を除く、季節調整済み)は2025年12月に前月比19.1%増となり、比較可能なデータが存在する2005年4月以降で最大の増加率を記録しました。
未履行の受注も増加しています。 2025年12月時点では47兆2,321億円と前年比14.6%増となり、2005年4月以来の高水準を記録しました。人手不足の影響で製造・物流面でも受注が滞るなど、供給能力の問題が顕在化しています。
農林中金総合研究所の南健氏は、企業の設備投資意欲は依然として堅調だと指摘し、AIブームへの期待感や高市早苗政権の経済政策を背景に、設備投資は「堅調な推移を維持する」と予測しています。
