トランプ大統領、銅への50%追加関税を示唆

7月8日、トランプ米大統領は、海外からの銅および銅関連製品への50%の追加関税を課すと表明した。医薬品および医薬品原料にも200%の追加関税が課されるが、1年以上の緩衝期間が設けられる。トランプ大統領は、これらの措置は近いうちに正式に発表されると述べた。

トランプ大統領は8日に開催された閣議で上記の方針を表明した。CNBCのインタビューで、ラトニック商務長官は、銅への関税は7月下旬から8月上旬に導入される見込みだと述べた。

トランプ政権が検討しているこれらの追加関税は、いずれも通商拡大法第232条に基づくもので、実際に導入されれば、自動車、鉄鋼、アルミニウム製品に続く分野別の関税となる。

課税対象は銅そのものだけでなく、銅線、銅スクラップ、銅含有製品といった派生商品も幅広く含まれると予想されている。

8日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(COMEX)の銅先物(主力)は1ポンドあたり5.89ドルまで上昇し、トランプ大統領が銅関税に言及する前の水準から20%近く上昇した。主力価格は約1カ月半ぶりの高値を更新した。

トランプ大統領は2月、輸入銅への追加関税の導入を議論する大統領令に署名した。米国商務省は関連調査を進めている。医薬品に関しては、米国商務省は4月に関税導入の方向で関連調査を開始した。

ホワイトハウスのデータによると、米国国防総省が使用する様々な資材の中で、銅の使用量は現在2位である。電線などのインフラに加え、電気自動車(EV)にも銅が使用されている。トランプ政権は、米国における銅の国内生産促進は国家安全保障上の必要性にも合致すると考えている。

トランプ政権の目標は、米国内の生産・精錬拠点を拡大し、2035年までに生産量を70%増加させ、輸入依存度を現在の45%から30%に引き下げることである。

トランプ政権は4月、オバマ政権時代に着手されたアリゾナ州の「レゾリューション銅鉱山」の開発を進める方針を発表したが、地元先住民は依然として計画に反対している。

米国地質調査所(USGS)によると、銅の埋蔵量と生産量はチリとペルーに集中しており、精錬・加工においては中国が強い強みを持っている。