中国と米国関税交渉は「大きな進展」

スイスに対するトランプ大統領の関税への対応を巡る中国と米国の政府による初の閣僚協議は、現地時間5月11日午後(北京時間5月12日早朝)に終了した。会合に出席したジェフ・ベサント米財務長官は米メディアなどに対し、「大きな進展があり、協議は建設的だった」と語った。

中国とアメリカの両政府は12日に協議の詳細を発表する予定だ。共同声明が近々発表されると思われる。

10日から11日にかけての閣僚協議は、ジュネーブの国連スイス常駐代表公邸で開催された。米国側は、ベサント氏と米国通商代表部(USTR)の代表であるグリア氏が出席した。会議には中国側から経済政策を担当する副首相の何立峰氏が出席した。

グリア氏は「これほど早く合意に達したということは、両国間の相違は想像していたほど大きくないということだ」と述べ、何らかの合意が得られたことを示唆した。協定の内容は米国と中国の貿易赤字の解消につながると指摘した。

ロイター通信は、中国の何立峰副首相とベサント氏も建設的で実質的な進展があったと述べたと報じた。同氏は、中国と米国は貿易問題に関する協議枠組みの構築で合意しており、今後も協議を継続していくと述べた。

中国の新華社は5月10日、論評を掲載し、「世界最大の2つの経済大国として、中米の経済貿易関係の健全で安定した発展は、両国の国民の幸福と世界の発展と繁栄に関わっている」とし、「中米が対話と意思疎通を強化し、相違を適切に管理し、互恵的な協力を拡大して初めて、世界経済はより良く前進できる」と指摘した。