メキシコ大統領:憲法改正を提案!米国による主権侵害の防止
米国政府がメキシコの麻薬カルテル数社をテロ組織に指定したことを受け、メキシコのシャインバウム大統領は20日、メキシコの主権をさらに守るため憲法改正を提案すると発表した。
「この(米国の)決断を前に、我々は主権について交渉しないことを明確にしたい」とシャインバウム外相は同日の定例記者会見で述べた。 「これは米国が我々の主権を侵害する機会であってはならない。」
ロイター通信によると、米国は19日、シナロア・カルテルと他の複数のメキシコ麻薬カルテルをテロ組織に指定した。メキシコ当局者の中には、ドナルド・トランプ米大統領がメキシコ国内での一方的な軍事行動の準備を進めているのではないかと懸念する者もいる。彼は選挙運動中にこの考えに何度も言及した。
メキシコは、麻薬カルテルが利益を追求する一方、テロ組織は政治的な目的を動機としていることが多いとして、米国による麻薬カルテルのテロ組織指定に長年反対してきた。シャインバウム氏によれば、米国はメキシコに相談することなくこの決定を下したという。
AP通信によると、シェインバウム氏はメキシコはメキシコ政府の許可と協力なしに部外者が捜査や訴追に介入することを許可していないと述べた。
シャインバウム氏はまた、武器密輸に関与したメキシコ人や外国人に対する罰則を強化するための新たな憲法改正も提案すると述べた。銃による暴力はメキシコの最も困難な社会問題の一つであり、犯罪行為に使用される銃のほとんどは米国から違法に輸入されたものである。
