WTO事務局長:トランプ関税によって引き起こされた貿易戦争は「壊滅的」となるだろう

ワシントン(ロイター) – 世界貿易機関(WTO)の事務総長は木曜日、ドナルド・トランプ米大統領の関税脅しによって引き起こされた報復的な貿易戦争は世界経済の成長に壊滅的な結果をもたらすだろうと述べ、各国に報復しないよう求めた。

ナイジェリアの元財務大臣で世界貿易機関(WTO)事務局長のンゴジ・オコンジョイウェアラ氏は今年、国際貿易監視機関のトップとして2期目の任期を開始したが、トランプ大統領の関税脅しにより貿易戦争の恐れが高まっている。

「もし報復すれば、それが25%の関税であろうと60%の関税であろうと、我々は1930年代の状態に戻り、世界のGDPは2桁の損失を被ることになるだろう」 「これは壊滅的だ。誰もが代償を払うことになるだろう」とオコンジョイウェアラ外相はスイスのリゾート地ダボスで開かれた世界経済フォーラムの年次総会で語った。

彼女は、1930年の米国関税法に対抗して各国が貿易制限を導入した戦間期との類似点を指摘した。

「先ほども言ったように、1930年代のスムート・ホーリー関税でも同じことが起きた。今回の措置は状況を悪化させる」と彼女は語った。