深セン日本人少年襲撃死亡事件の被告に死刑判決

中国広東省深セン市の中級人民法院は1月24日、2024年9月に日本人少年を刺殺したとして殺人罪に問われていた中国人の鍾長春被告(45歳)に死刑判決を言い渡した。 24日に初公判が開かれ、判決が言い渡された。金杉憲治駐中国日本大使が北京で記者団にこのニュースを明らかにした。

日本外務省は、判決文で犯人はインターネットで注目を集めるためにナイフを購入し、罪のない子供たちを殺害し、事件後には自らマスコミに連絡を取るなどしたと述べられていることを明らかにした。犯罪の性質は極めて行為は悪く、その結果は極めて深刻であり、死刑に処されるべきである。

犯行の動機については日本については言及されていないという。日本外務省関係者は「被告側は謝罪も反省もしていない」と語った。金山氏は、被告は「被害者の家族、弁護士、中国駐在の日本大使館と話をしたい」と主張したと述べた。

猶予はなかった。中国では二審制を採用しており、被告側が控訴するかどうかについては現時点で情報がない。

裁判は1月24日現地時間午前9時30分に始まり、約1時間後に休廷した。同日午後3時に法廷は再開され、判決文が読み上げられた後に閉廷した。裁判には被害者の家族のほか、高島芳子在広州日本総領事らも出席した。

事件は2024年9月18日に起きた。深セン市南山区の日本人学校に通っていた少年(当時10歳)が被告に刃物で刺され、翌日死亡した。少年は当時母親と一緒にいた。被告は当局によりその場で逮捕され拘留された。

深センは、電気自動車(EV)大手のBYDや通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が本社を置く中国でも数少ない経済都市の一つだ。

日系企業の拠点も多く、2023年10月時点で約3,600名の日本人が在籍しています。

江蘇省蘇州市の地方裁判所は1月23日、2024年6月に同市内で日本人の母子が刃物で刺された事件で、殺人罪に問われていた中国人男性に死刑を言い渡す判決を下した。