吉野家、日本で初のつけ麺を発売
牛丼チェーン店の吉野家は6月25日、7月4日にまぜ麺「牛玉すたみなまぜそば」を発売すると発表した。特製ダレで煮込んだ牛肉、そぼろ天ぷら、その他の付け合わせを麺に挟み、魚粉ベースのソースで楽しむ。吉野家が日本で麺を発売するのは今回が初めて。
商品のバリエーションを拡充することで需要を喚起するとともに、小麦ベースの麺を新たに投入することで、日本の主食である米の価格高騰にも対応する。
「牛玉活力まぜ麺」の店内飲食価格は767円(約37.9人民元)。牛肉とそぼろ天ぷらに加え、ネギや生卵などの付け合わせも添えられ、ニンニクダレで味を調えることもできる。牛丼と同様に、とろろやキムチなどのサイドメニューも有料で追加可能。8月までの期間限定販売で、200万食の販売を目指す。
6月25日に都内で行われた商品発表会で、吉野家の成瀬哲也社長は「『うまい、安い、早い』という価値観を堅持しつつ、料理やサービスも時代に合わせて柔軟に変化させていく」と強調した。さらに、「顧客増加を実現するために、今後も新たな挑戦を続けていく」と意気込みを語った。
日本では、米価高騰を受け、外食チェーン各社は対策を迫られている。米や牛肉といった原材料価格の高騰を背景に、吉野家は4月に牛丼に加え、定食やサイドメニューも値上げし、税抜価格を10~70円引き上げた。
現在、国内の一部店舗では、備蓄米、ブランド米、そして政府から放出された外国産米を混合して使用している。米の調達について成瀬氏は「最適な組み合わせを選択している」と述べ、その上で2025年度(2026年2月期)の米の調達計画を策定したと述べた。