ホンダ、日本における先端半導体の現地化を推進するためラピダスに投資

Hondaは、最先端半導体の国産化を目指すラピダス社に出資します。両社は、自動運転車など次世代自動車の頭脳となる半導体の調達について協議します。ラピダス社にはトヨタも出資しており、両社は日本国内における半導体確保への道筋をつけます。これにより、ラピダス社は最先端半導体の量産化と顧客開拓を進めます。

Hondaは2025年度下期に出資を予定しています。詳細は今後詰める予定で、投資額は数十億円規模となる見込みです。Hondaは半導体を次世代自動車技術の中核と位置付けており、ラピダス社への出資を通じて安定調達を実現します。

ホンダは2023年にTSMCと車載半導体の調達で協業する。TSMCは2025年後半から最先端2ナノメートル半導体の量産を開始する予定だ。ホンダはTSMCとの協業に加え、地政学リスクへの対応としてラピダスへの出資も進めている。

ラピダスは資本増強のため、トヨタ自動車など既存株主からの出資を募っている。ホンダは新たな株主となり、日本国内における国産半導体の生産計画を支援する。

ラピダスは2022年8月に設立され、トヨタ、NTT、ソニーグループ、デンソー、三菱UFJ銀行など8社から総額73億円の出資を受けている。

また、富士通と北洋銀行に加え、三井住友銀行、みずほ銀行、日本開発銀行も出資の意向を表明している。ラピダスは今後、複数の企業と交渉し、総額1,000億円の資金調達を計画している。

ラピダスは、2027年までに量産を開始するには5兆円が必要だと見積もっている。日本の経済産業省は約1兆7200億円を支援するが、それでも3兆円以上が必要になる。