トランプ米大統領は23日、世界経済フォーラム2025年年次総会でのビデオ演説で、米国内で製品が生産されなければ「数千億ドル、あるいは数兆ドル」の関税が課せられると述べた。
トランプ大統領は、世界企業に対するメッセージは「米国で製品を作ること」であり、さもなければ企業はさまざまな額の関税を支払わなければならなくなり、その結果、数千億ドル、あるいは数兆ドルもの資金が米国財務省に入ることになると述べた。また、米国内で製品を製造する企業に対する法人税率を15%に引き下げると約束した。
トランプ大統領はまた、EUの関税が高すぎる、規制が厳しすぎる、米国との貿易赤字が大きすぎると批判した。同氏は、これは「米国にとって非常に不公平だ」として行動を起こすと述べた。
米国が欧州への天然ガス供給を保証するかどうかとの質問に対し、トランプ大統領は肯定的に答えた。同氏は欧州とエネルギー協定を結ぶと述べ、米国の液化天然ガスのEUへの供給の重要性を強調した。トランプ大統領はまた、世界の原油市場に大規模に介入する計画があると述べ、サウジアラビアや他の石油輸出国機構(OPEC)諸国に「原油価格を引き下げる」よう求めた。
ロシアとウクライナの紛争について、トランプ大統領は米国は紛争の平和的解決を確実にするために努力すると述べた。