ロシアのカムチャッカ半島で、マグニチュード8.7の強力な地震が発生しました

カムチャッカ半島東岸沖でマグニチュード8.7の強力な地震が発生し、カムチャッカ半島の地震帯を襲った地震としては1952年以来(73年ぶり)の規模となりました。現場の報告によると、数メートルの高さの津波が沿岸部の建物を破壊し、家屋内の壁が倒壊しました。

ロシア当局は、カムチャッカ半島沿岸で3メートルから4メートルの津波を観測したと報告しました。ロシアメディアは、津波が沿岸部の工場の建物を破壊・流し、広範囲に浸水させる様子を捉えた映像を公開しました。

ロシア沿岸の住民が投稿した動画には、家屋が激しく揺れ、棚から商品が散乱する様子が映っています。カムチャッカ半島の幼稚園でも、地震の影響で壁が倒壊する被害が出ました。

一方、米国アラスカ州のアリューシャン列島では津波警報が発令されています。ハワイ州の州都ホノルル緊急事態管理局は、破壊的な津波の発生を懸念し、沿岸部の一部地域からの避難を住民に呼びかけました。カナダ西海岸のブリティッシュコロンビア州の大部分にも津波警報が発令され、住民は「今後の情報に引き続き注意を払う」よう呼びかけられています。日本全国17地域で津波警報が発令されており、波の高さは最大3メートルに達しています。