カザフスタン、基準金利を16.5%に据え置く

カザフスタン国立銀行は7月11日の会合で政策金利を16.5%に据え置き、根強いインフレ圧力の中、金融引き締め政策スタンスを維持した。

6月の年間インフレ率は、サービス、食品、輸入品の価格上昇を背景に11.8%に加速した一方、月次インフレ率は若干低下して0.8%となった。

政策当局者は、関税改革、財政刺激策、消費者向け融資の急増、そして高く変動の激しいインフレ期待による、根強いインフレリスクを指摘した。

国内需要は引き続き堅調で、2025年の最初の5ヶ月間のGDP成長率は、運輸、建設、貿易が牽引役となり6%に達した。

中央銀行は、金融引き締め政策と政府による協調措置は、インフレ率を5%の目標水準に維持することを目指していると強調した。

外的なショックがない限り、現在の金利は年末まで維持される可能性が高いが、インフレリスクが強まれば、更なる利上げの可能性もある。