トルコ、ドル建て億万長者の数が世界最速で増加

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ある報告書によると、トルコは昨年、米ドル建ての億万長者数の増加率が最も高く、世界平均の7倍のペースで増加した。

UBSの2025年版グローバル・ウェルス・レポートによると、2024年には世界の米ドル建ての億万長者の数は68万4000人増加し、前年比1.2%増となった。

これは、世界中で毎日約2000人の新たな億万長者が誕生することになる。

​​トルコでは、56カ国を対象としたこの報告書で、100万ドルを超える資産を持つ人の数が7000人増加し、8.4%増加したことが明らかになった。

アラブ首長国連邦(UAE)は億万長者数が5.8%増加し、1万3000人の新規参入者となり、2位となった。

トルコでは名目一人当たり富が35%以上増加したものの、インフレ調整後の実質一人当たり富は14.6%減少したと報告書は述べている。

トルコ当局が物価上昇抑制策の一環として積極的な金融引き締めを実施した結果、インフレ率は1年前のピーク時の約75%から半減以下に低下した。

また、トルコでは中央値資産が約21%減少し、富裕層エリートとその他の国民の間の格差が拡大していることが浮き彫りになった。

スイスの銀行によると、2024年には世界全体の個人純資産が4.6%増加した。世界の億万長者の約40%は米国人である。

米国では昨年、37万9000人以上が新たに億万長者となり、これは1日あたり1000人以上のペースで増加していることを意味する。これは、富が不均衡な速さで増加したことを意味する。

2022年の減少後、2023年には欧州、中東、アフリカが世界の富の回復を牽引しました。

報告書では中国本土、香港、台湾と定義されるグレーターチャイナが、昨年、純資産10万ドルから100万ドルの個人の割合でトップとなり、全体の28.2%を占めました。これに西欧が25.4%、北米が20.9%と続きました。

しかしながら、世界の大多数の人々はこの基準を下回っており、UBSの調査対象となった成人の80%以上が純資産10万ドル未満でした。報告書によると、全体で約1.6%が100万ドル以上の純資産を保有しています。

今後5年間で、UBSは成人一人当たりの平均資産が米国、そしてそれよりは規模は小さいもののグレーターチャイナがさらに増加すると予測しています。