FBI:米国における「テロ攻撃」
現地時間6月1日、コロラド州ボルダーで、男が群衆に向けて火炎瓶を投げつけ、6人が火傷を負いました。連邦捜査局(FBI)デンバー支局長は、被害者は67歳から88歳で、病院に搬送されたと発表しました。容疑者は45歳のMohamed Solimanと確認されており、事件後に負傷し入院しています。
これに先立ち、カシュ・パテルFBI長官は、この事件を「標的型テロ攻撃」と呼び、FBIがテロ攻撃として扱っていることを指摘しました。ダン・ボンジーノ副長官は、捜査にあらゆるリソースを投入すると述べました。
ボルダー警察署長のスティーブン・レッドファーン氏は1日の記者会見で、襲撃は13時26分頃、親イスラエル派のグループがダウンタウン地区でイベントを開催していた際に発生したと述べた。
コロラド州の地元テレビ局は、親イスラエル団体「Run for Their Lives」の主催者らの発言を引用し、市内の13番街とパール通りの交差点に到着した際に、男に火炎瓶を投げつけられたと報じた。同団体は、ガザ紛争で拘束されているイスラエル人の解放を求めるイベントを毎週開催している。
コロラド州のフィル・ワイザー司法長官は、襲撃の標的を考慮すると、この事件は「明らかにヘイトクライムに該当する」と指摘した。
ボルダー警察:結論を出すのは時期尚早
ボルダー警察署長のスティーブン・レッドファーン氏は、共犯者の証拠はなく、容疑者は「単独で行動している可能性が高い」と強調した。レッドファーン氏は、動機を明らかにするために目撃者を訪ねている最中であり、「結論を出すのは時期尚早だ」と述べた。
レッドファーン氏はまた、警察は今回の攻撃が親イスラエル派グループを狙ったものかどうかを確認できないと述べた。
この攻撃は、ガザ紛争をめぐる米国内の緊張が高まる中で発生し、多くの関係者が反ユダヤ主義の脅威への注意喚起と地域社会の安全強化を求めていた。事件の捜査は現在も続いている。