トヨタ、ウェイモと自動運転技術で提携へ
日本のトヨタと米アルファベット傘下のウェイモは4月30日、自動運転分野での協力で基本合意したと発表した。両者は自動運転車のプラットフォーム開発で協力する。ウェイモは自動運転タクシー事業の商業化をリードしており、自動車技術でもトヨタと協力する。
先進技術を開発するトヨタの子会社「Woven by Toyota」もこの協業に参加する。双方は2つの分野で協力する。まず、タクシーサービスプラットフォームを共同で開発する。
ウェイモの自動運転技術に加え、他社の自動運転技術を統合できる車両電子プラットフォームやソフトウェアの設計・アーキテクチャも構築する。さらに、ウェイモの自動運転タクシーサービスにもトヨタの車両が導入される予定だ。
もう一つは市販車の分野です。トヨタの将来の商用車にはウェイモの技術が採用される予定だ。次世代の安全技術への応用や、市販車への自動運転技術の搭載などが計画されている。
ウェイモは2016年にグーグルの自動運転車部門から分社化した企業。現在はアメリカを中心に自動運転タクシーの実用化をリードしている。 Waymoのサービスを利用すれば、ユーザーは携帯電話のアプリを通じてセンサーやカメラを搭載した無人の自動運転車を呼び出し、街中を自由に移動できるようになる。
カリフォルニア州など米国の4都市で自動運転タクシーサービスの商用化が始まった。ウェイモは日本において、配車プラットフォームのGOおよび日本交通と協力し、日本での自動運転タクシーサービスの導入を目指して関連データを収集している。
現在、自動運転タクシーには英国ジャガー・ランドローバー社の純電気自動車(EV)が使用されている。ウェイモは、自動車メーカーと提携して車種を拡大し、事業エリアの拡大とコスト削減を図る計画だ。
ウェイモはこれまで、中国の浙江吉利控股集団の高級電気自動車ブランド「ZEEKR」にこのシステムを搭載していた。 2024年には韓国の現代自動車との協力も開始し、2019年には日産自動車、フランスのルノーとも協力した。この連携を通じてトヨタ車も活用される予定だ。
トヨタは「ウェイモとの協業を通じて、自動運転技術をグローバルに推進し、事故ゼロ社会の実現に向けて一歩を踏み出せる」としている。ウェイモは、「トヨタのようなグローバルパートナーが必要です。トヨタの車両を当社の配車サービスに導入し、当社の自動運転技術でユーザーを感動させたいと考えています」とコメントした。
