日産自動車の内田誠社長が退任へ

日産自動車は3月11日、内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)が退任することを決めた。後任には、製品企画などの業務を担当する最高企画責任者(CPLO)のイヴァン・エスピノサ氏が就任します。日産は経営体制を刷新することで業績回復を目指す。ホンダとの合併交渉は決裂したが、日産は交渉再開に向けて再提案を検討している。

日産は同日開催の取締役会で、業績不振の大きな経営責任は内田誠氏にあると判断し、社長交代を決めた。上級人事案の取りまとめを担当する指名委員会は、エスピノサ氏を後任に選んだ。

日産は以前、ホンダとの統合問題に関する交渉を2024年12月に開始すると発表していた。当時の計画では、日産はホンダが率いる持ち株会社に統合される予定だった。しかし、日産はその後ホンダから提案された子会社化を受け入れられず、2025年2月に交渉を打ち切ることを決めた。

内田誠氏は自身の経営責任について「できるだけ早く職務を終え、後任に引き継ぎたい」と述べ、混乱が収束した後に辞任する意向を示唆していた。