チューリッヒ保険、保険金請求拒否で罰金
チューリッヒ保険は、2件の外傷保険請求の処理に不備があったとして、3万7000ドル以上の罰金を科せられました。
同社は品質保証レビュー中に誤りを発見し、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)に報告しました。ASICは違反通知を発行しました。
チューリッヒ保険は昨年5月、メラノーマに関連する2件の外傷保険請求を拒否し、保険契約者に対し、彼らの病状は保険金請求の対象外であると伝えました。
ASICは、「保険契約者が保有する外傷保険に適用される契約条件では、彼らの病状は保険金請求の対象から除外されておらず、保険金請求を受ける権利があったため、これらの説明は虚偽または誤解を招くものであると主張しています」と述べています。
チューリッヒ保険は今月、違反による罰金3万7560ドルを支払いました。また、保険契約者の保険金請求権についても、利息を付けて支払いました。
ASICはチューリッヒ保険に通知し、違反通知の支払いは、罪や責任の自白を意味するものではないと述べています。
保険金請求処理は2022年に規制対象の金融サービスとなり、ASIC(オーストラリア証券投資委員会)はこの分野を優先すると表明しました。
「保険金請求処理は2024年の執行優先事項であり、保険会社が顧客に対して公正かつ誠実に対応しなかった行為は2025年の執行優先事項です」とASICは述べています。