パナマ、デンマークがトランプ大統領の発言に強く反応
東京 2025年3月6日 International Business News – パナマのムリノ大統領は5日、ソーシャルメディアに、トランプ米大統領が「また嘘をついた」とし、パナマ運河はいわゆる「返還」の過程にはない、と投稿した。同日、デンマークのテレルス・レン・ポールセン国防相は、米国によるグリーンランド併合は「起こらない」と述べた。
トランプ米大統領は現地時間4日、米上下両院での演説で、米政府はパナマ運河を「奪還する」とし、「すでにその取り組みを始めている」と述べた。同氏はまた、米国は「何があろうともグリーンランドを手に入れるつもりだ」とも述べた。
ムリーノ氏は、パナマ政府とすべてのパナマ国民は「真実と国家の尊厳に対するこのさらなる侮辱を断固として拒否する」とし、「運河はパナマのものであり、これからもずっとパナマのものである」と述べた。
ムリノ氏はまた、訪問中のルビオ米国務長官や他の米国当局者らと会談した際、「運河の埋め立て」の問題は一度も言及されなかったと述べた。
ポールセン氏は5日、デンマークメディアのインタビューで、グリーンランドに関するトランプ大統領の最近の発言について語り、「米国はデンマーク王国の領土のこの部分を決定し獲得する権利を持つことはできず、今後も決してないだろう」と強調した。同日、グリーンランドのエゲデ首相は「グリーンランドは売り物ではなく、奪われることもできない」と述べた。
トランプ大統領は今年初めに正式に米国大統領に就任して以来、グリーンランドの奪還やパナマ運河の「奪還」への意欲を繰り返し表明しており、武力行使の可能性も排除しないと主張している。この動きはデンマークとパナマから強い反対を招いた。
